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きょうも一日が終わる

きれいなものをきれいな文章で切り取りたい。

2013年まとめ

あけましておめでとうございます。
今年もぼちぼちと良い年にしていきたいものです。


もうとうの昔のことのようですが、2013年の振り返りをしようと思います。
特別何があったというわけではないのに、やっぱり一年ははやいなぁと改めて感じます。
せっかくブログという記録媒体があるので、はやくてすぐに忘れられてゆく一つ一つを書き留めておきます。


◯読んだ本
本は昨年の一月から読書メーターで管理していましたが、丸々何も記録していない月もあって、ものすごく不確かです。


2013年の読書メーター
読んだ本の数:79冊
読んだページ数:20379ページ
ナイス数:52ナイス

世界幻想文学大全 幻想文学入門 (ちくま文庫)世界幻想文学大全 幻想文学入門 (ちくま文庫)感想
カイヨワの言う「実験科学の方法的探究によって確立され証明された世界の整合性と秩序」が広く日本に普及したのはいつ頃だったのだろう。雨月物語などの日本の怪奇文学は妖精小説…なの?幻想文学の入門として面白い本だけれど、これを基に日本の幻想文学を考えるのは短慮かも。
読了日:1月7日 著者:東雅夫
星あかり星あかり感想
鏡花の代表的な「分身」を描いているということで。
読了日:1月12日 著者:泉鏡花
美しいアナベル・リイ (新潮文庫)美しいアナベル・リイ (新潮文庫)感想
日夏耿之介の訳したエドガー・アラン・ポーの詩「アナベル・リー」と大江健三郎がずっと意識していたと思われる「メイスケさん」の物語がサクラさんを通じて美しく融合されている。クライマックスのサクラさんの歌の場面がとても良かった。「だまされるな」
読了日:1月16日 著者:大江健三郎
認知物語論の臨界領域認知物語論の臨界領域感想
一部のみ。エリーナ・セミノーの「ヘミングウェイの「とても短い物語ー可能世界とメンタルペース」」は読んでおきたい。
読了日:1月16日 著者:浜田秀,日比嘉高,井上優,西田谷洋,川本玲子
四畳半神話大系 (角川文庫)四畳半神話大系 (角川文庫)感想
面白くはあったかなあ。自分の決断ひとつひとつが常に新しい世界を作り続けている、という設定をもっと突き詰めていったらより面白かったと思う。
読了日:1月21日 著者:森見登美彦
森鴎外作品集〈第1〉ヰタ・セクスアリス,妄想,あそび,金毘羅 (1951年)森鴎外作品集〈第1〉ヰタ・セクスアリス,妄想,あそび,金毘羅 (1951年)感想
金毘羅だけ。「哲学者たる小野博士までが金毘羅様の信者にならねば好いが。」結局医学も金毘羅信仰も百合さんの回復を直接もたらすことは出来なかった。それでも医学なり金毘羅なりを信じてやっていくしかない人間の弱さ。
読了日:1月21日 著者:森鴎外
泉鏡花集成〈13〉芍薬の歌 (ちくま文庫)泉鏡花集成〈13〉芍薬の歌 (ちくま文庫)感想
翡翠の玉を巡って五人の男女が様々に関わり合う。鏡花らしい怪異は出てこないけれど、女性の描写は鏡花らしく美しいし、こういう話も面白い。
読了日:1月24日 著者:泉鏡花
魔法罎魔法罎感想
賢治の「銀河鉄道の夜」に影響を与えた作品ではないか、という論を読んで。さすがに賢治に影響を与えたとは思えないけど、汽車を扱った幻想的な文学として優れたものだと思う。尻切れトンボ感は否めないけれど。風景描写の美しさが天下一品。
読了日:1月29日 著者:泉鏡花
冥途・旅順入城式 (岩波文庫)冥途・旅順入城式 (岩波文庫)感想
「冥途」の怪奇とも幻覚ともわからない幻想の数々が魅力的。いくつかの話に登場する「涙」が良い味を出している。宙吊り状態にあって主人公にも読者にも共通する不安感を涙が打ち破る感じ。
読了日:1月31日 著者:内田百けん
脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説感想
「自分」の「身体」は「物体」だが、「自分」の「生命」は「現象」なのだ。という考えには頷いた。心のクオリアは錯覚だというのも一理あるのかもしれないが、それと東洋の思想を結びつけるのはいかがなものか。
読了日:1月31日 著者:前野隆司
青年と学問 (岩波文庫 青 138-2)青年と学問 (岩波文庫 青 138-2)感想
人の世の煩悶は未知による、という考えには大変励まされる。
読了日:2月2日 著者:柳田國男
錯覚する脳: 「おいしい」も「痛い」も幻想だった (ちくま文庫)錯覚する脳: 「おいしい」も「痛い」も幻想だった (ちくま文庫)
読了日:2月17日 著者:前野隆司
星の王子さま (岩波少年文庫 (001))星の王子さま (岩波少年文庫 (001))感想
「うれしいな、きみが、ぼくのキツネとおんなじことをいうんだから」 良い本には読んだ瞬間目を見張って体の動きが止まる一文がある。
読了日:2月18日 著者:サン=テグジュペリ
新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)感想
「カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねえ。」 いっぱい走ったけれど追いつけなかったジョバンニ。
読了日:2月19日 著者:宮沢賢治
秘密の花園〈上〉 (岩波少年文庫)秘密の花園〈上〉 (岩波少年文庫)感想
「ぜったいにいわんよ。あんたも大ツグミのように安全じゃ。」方言が上手く効いている。「忘れられた子」であるメアリが忘れられない思いを育んでいく過程がよい。
読了日:2月21日 著者:フランシス・ホジソンバーネット
秘密の花園〈下〉 (岩波少年文庫)秘密の花園〈下〉 (岩波少年文庫)感想
「もしかすると、黄金のトランペットが聞こえるかもしれないよ!」メアリの心情を追うなら、上巻の方が面白いが、下巻はコリンの動きが面白い。
読了日:2月25日 著者:フランシス・ホジソンバーネット
火の鳥 (1) (角川文庫)火の鳥 (1) (角川文庫)感想
「あなたはいま生きているのだものだから生き続けることができるのよ!!」「生きる」とはどういうことなのか。何故古今東西、人は永遠の生を求めるのか。ゆっくり地道に丁寧に描かれた漫画だと思う。
読了日:3月3日 著者:手塚治虫
火の鳥 (2) (角川文庫)火の鳥 (2) (角川文庫)感想
「人間が…自分のつくった機械のために規制される…そんなことが…もうこれ以上あってはならん…」「でも今度こそ」と火の鳥は思う「今度こそ信じたい」「今度の人類こそきっとどこかで間違いに気がついて…」「生命を正しく使ってくれるようになるだろう」と「生命を正しく使う」とはどういうことなのだろうか。思うに、「生命を正しく使う」ひとつの方法は、機械や法律、規則、思想といった人間がつくったもの(それも良かれと思ってつくったもの)に振り回されないことなのだろう。未来編は火の鳥の中でも特にショッキングでとても印象に残る。
読了日:3月3日 著者:手塚治虫
火の鳥 (3) (角川文庫)火の鳥 (3) (角川文庫)感想
「苦しさとうらみが強ければ人も鬼に見えることもあろう」異形編の因果応報観は仏教思想…?因果応報を理解し飲み込んだ後の、刺される直前の左近介の描写が好きだなあ。
読了日:3月4日 著者:手塚治虫
火の鳥 (4) (角川文庫)火の鳥 (4) (角川文庫)感想
「さあ、そのいかりをその苦しみを…力いっぱいにうったえなさい!」怒りは、憎しみはとてつもなく大きなエネルギーになる。我王は誰よりも世の不条理を知っていた。自らが虐げられた経験から、そして自らが罪のない者を殺めていった経験から。だからこそ身をもって知った、計り知れない怒りを鬼瓦に写していく。我王はとても素敵なキャラクターだと思う。
読了日:3月4日 著者:手塚治虫
火の鳥 (5) (角川文庫)火の鳥 (5) (角川文庫)感想
「問題は永遠の生命を手に入れて…なぜ生きるのかということですよ」多くの時間を混ぜながら描いていてとても引き込まれる。昔はじめて読んだ時、ロビタの由来を知って納得と共に震えたのは良い思い出。
読了日:3月4日 著者:手塚治虫
火の鳥 (6) (角川文庫)火の鳥 (6) (角川文庫)感想
「せめて…あなたも、夕焼けをながめない?」1番最後に人が望むことは、いったい何なのだろう。「星の王子さま」の場面はとても美しい。
読了日:3月4日 著者:手塚治虫
モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)感想
「とんでもありません、教授」「わたくしたちは、そのためにこの船にのこっているんですもの。」時間についての話はもちろんだが、暴風雨ごっこやジジの夢物語(クジラの水槽や、影の国のお姫様とあしたの国の王子様)のひとつひとつがとても魅力的で引き込まれる童話。ごっこ遊びは楽しいよなあ、と昔を懐かしんだ。
読了日:3月6日 著者:ミヒャエル・エンデ
ぼくの地球を守って (第1巻) (白泉社文庫)ぼくの地球を守って (第1巻) (白泉社文庫)
読了日:3月24日 著者:日渡早紀
ぼくの地球を守って (第2巻) (白泉社文庫)ぼくの地球を守って (第2巻) (白泉社文庫)
読了日:3月24日 著者:日渡早紀
ぼくの地球を守って (第3巻) (白泉社文庫)ぼくの地球を守って (第3巻) (白泉社文庫)
読了日:3月24日 著者:日渡早紀
ぼくの地球を守って (第4巻) (白泉社文庫)ぼくの地球を守って (第4巻) (白泉社文庫)
読了日:3月24日 著者:日渡早紀
ぼくの地球を守って (第5巻) (白泉社文庫)ぼくの地球を守って (第5巻) (白泉社文庫)
読了日:3月24日 著者:日渡早紀
ぼくの地球を守って (第6巻) (白泉社文庫)ぼくの地球を守って (第6巻) (白泉社文庫)
読了日:3月29日 著者:日渡早紀
ぼくの地球を守って (第7巻) (白泉社文庫)ぼくの地球を守って (第7巻) (白泉社文庫)
読了日:3月29日 著者:日渡早紀
ぼくの地球を守って (第8巻) (白泉社文庫)ぼくの地球を守って (第8巻) (白泉社文庫)
読了日:3月29日 著者:日渡早紀
ぼくの地球を守って (第9巻) (白泉社文庫)ぼくの地球を守って (第9巻) (白泉社文庫)
読了日:3月29日 著者:日渡早紀
ぼくの地球を守って (第10巻) (白泉社文庫)ぼくの地球を守って (第10巻) (白泉社文庫)
読了日:3月29日 著者:日渡早紀
ぼくの地球を守って (第11巻) (白泉社文庫)ぼくの地球を守って (第11巻) (白泉社文庫)
読了日:3月29日 著者:日渡早紀
ぼくの地球を守って (第12巻) (白泉社文庫)ぼくの地球を守って (第12巻) (白泉社文庫)
読了日:3月29日 著者:日渡早紀
たのしい川べ (岩波少年文庫 (099))たのしい川べ (岩波少年文庫 (099))
読了日:3月29日 著者:ケネス・グレーアム
人魚のひいさま人魚のひいさま
読了日:3月29日 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
クマのプーさん (岩波少年文庫 (008))クマのプーさん (岩波少年文庫 (008))感想
挿絵が本当に綺麗。挿絵を見ているだけでも楽しい。イーヨーが独特で良いキャラクター。「クリストファー・ロビン、ありがとう。しっぽというものに理解があるのは、おまえさんひとりと見えるな。」ぬいぐるみを見つめて、その物語を作ってしまう姿勢が好きだ。
読了日:4月2日 著者:A.A.ミルン
絵のない絵本―アンデルセンの童話〈4〉 (福音館文庫 物語)絵のない絵本―アンデルセンの童話〈4〉 (福音館文庫 物語)感想
少し歯を見せて笑いながら涙を流すような、なんともいえない淋しさがこの世界にはあると思うのだが、アンデルセンはそれを表現するのが上手いと思う。第16話のプルチネラの話は秀逸。笑いと泣きが絶妙に入り混じっている。「というわけで、プルチネラはいつもの二倍も陽気に、おもしろくやっていなければならなかったのです。そこでプルチネラは、心のうちには絶望をだきながらも、踊ったり、とびはねたりしました。すると、みんな、手をたたき、よろこんで叫びました。…『ブラヴォー!ブラヴィッシモ!』…プルチネラは、大喝采で、カーテンの前
読了日:4月4日 著者:ハンス・クリスチャンアンデルセン
不思議の国のアリス (岩波少年文庫 (047))不思議の国のアリス (岩波少年文庫 (047))感想
言葉遊びはあまり楽しめなかった。やはり原文で読むべきなのか。こういうナンセンスで基本的に訳がわからない話が子どもに親しまれているという事実は受け止めておこうと思う。楽しんで物語られていることが感じられて楽しかった。
読了日:4月7日 著者:ルイス・キャロル
ガリヴァー旅行記 (岩波少年文庫)ガリヴァー旅行記 (岩波少年文庫)感想
第3部、4部も読みたい。
読了日:4月14日 著者:ジョナサンスウィフト
現代文学理論入門現代文学理論入門感想
入門として良かった。ひとくちに理論と言ってもあらゆる方面がある。それらを一口ずつ紹介した本。興味のある方面はさらに本を読んでいきたい。
読了日:4月16日 著者:内多毅
流しのしたの骨 (新潮文庫)流しのしたの骨 (新潮文庫)感想
生活するみたいに読むのが楽しい本。時折用いられる体言止めが胸に響いてきて素敵だと思った。
読了日:4月24日 著者:江國香織
探究(1) (講談社学術文庫)探究(1) (講談社学術文庫)
読了日:5月8日 著者:柄谷行人
1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)
読了日:5月28日 著者:村上春樹
1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉後編 (新潮文庫)1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉後編 (新潮文庫)
読了日:5月28日 著者:村上春樹
1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉前編 (新潮文庫)1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉前編 (新潮文庫)
読了日:5月28日 著者:村上春樹
1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編 (新潮文庫)1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編 (新潮文庫)
読了日:5月28日 著者:村上春樹
1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉前編 (新潮文庫)1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉前編 (新潮文庫)
読了日:6月1日 著者:村上春樹
1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉後編 (新潮文庫)1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉後編 (新潮文庫)
読了日:6月1日 著者:村上春樹
春琴抄 (新潮文庫)春琴抄 (新潮文庫)
読了日:6月19日 著者:谷崎潤一郎
杳子・妻隠(つまごみ) (新潮文庫)杳子・妻隠(つまごみ) (新潮文庫)
読了日:6月20日 著者:古井由吉
死の棘 (新潮文庫)死の棘 (新潮文庫)
読了日:6月28日 著者:島尾敏雄
歌よみに与ふる書 (岩波文庫)歌よみに与ふる書 (岩波文庫)
読了日:7月22日 著者:正岡子規
短歌があるじゃないか。  一億人の短歌入門 (角川ソフィア文庫)短歌があるじゃないか。 一億人の短歌入門 (角川ソフィア文庫)
読了日:10月30日 著者:穂村弘,東直子,沢田康彦
やがて秋茄子へと到るやがて秋茄子へと到る
読了日:10月30日 著者:堂園昌彦
短歌 2013年 10月号 [雑誌]短歌 2013年 10月号 [雑誌]
読了日:10月30日 著者:
歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書)歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書)
読了日:10月30日 著者:大森静佳
どうして書くの?―穂村弘対談集どうして書くの?―穂村弘対談集
読了日:10月30日 著者:穂村弘
塚本邦雄歌集 (現代歌人文庫 1)塚本邦雄歌集 (現代歌人文庫 1)
読了日:10月30日 著者:塚本邦雄
ハッピーロンリーウォーリーソング (角川文庫)ハッピーロンリーウォーリーソング (角川文庫)
読了日:11月2日 著者:枡野浩一
短歌の友人 (河出文庫)短歌の友人 (河出文庫)
読了日:11月2日 著者:穂村弘
赤光 (岩波文庫)赤光 (岩波文庫)感想
ヨルダンの河のほとりに虫鳴くと書に残りて年ふりにけり
「虫」
ことわりもなき物怨み我身にもあるが愛しく虫ききにけり
「秋の夜ごろ」

歌集全体に流れている空気が柔らかい。人の死であったり、自らの病、孤独などを捉えている歌が多いのにも関わらず、ひどく落ち着いている。「寂しさ」の切り取り方が上手くて流石だなぁと思う。
読了日:11月6日 著者:斎藤茂吉
短歌のレシピ (新潮新書)短歌のレシピ (新潮新書)
読了日:11月7日 著者:俵万智
短歌 2013年 11月号 [雑誌]短歌 2013年 11月号 [雑誌]
読了日:11月7日 著者:
鈴を産むひばり鈴を産むひばり感想
たどりつく疲労のそこひ先のなき場所はいつでもさうだ、あかるい
「斯くて冬」

ほんのりと明るい歌が多い気がします。「電龍に乗る」の一連もとても素敵で、旅に出たくなりました。
読了日:11月8日 著者:光森裕樹
北原白秋歌集 (岩波文庫)北原白秋歌集 (岩波文庫)感想
病める児はハモニカを吹き夜に入りぬもろこし畑の黄なる月の出
桐の花』銀笛愛慕調「夏」

ハイカラで鮮やか。姦通罪で捕まる歌でさえも美しく情景が切り取られている。
読了日:11月12日 著者:北原白秋
ポーの一族 (1) (小学館文庫)ポーの一族 (1) (小学館文庫)
読了日:11月12日 著者:萩尾望都
うづまき管だよりうづまき管だより感想
丁寧に今日を疲るることならば 陸橋がある できると思ふほっとする歌です。
読了日:11月13日 著者:光森裕樹
三毛猫ホームズの推理 (角川文庫 (5680))三毛猫ホームズの推理 (角川文庫 (5680))
読了日:11月28日 著者:赤川次郎
ポーの一族 (2) (小学館文庫)ポーの一族 (2) (小学館文庫)
読了日:11月29日 著者:萩尾望都
短歌という爆弾: 今すぐ歌人になりたいあなたのために (小学館文庫)短歌という爆弾: 今すぐ歌人になりたいあなたのために (小学館文庫)感想
p141
「読者より先にまず歌の作者が自分で自分に共感してしまっているために、他人と共有できる感動を生み出すには至っていないのである。」これはしっかりと心に留めておきたいです。
読了日:12月3日 著者:穂村弘
歌集 2月31日の空歌集 2月31日の空
読了日:12月16日 著者:あまねそう
そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)感想
【p77こう、なんてゆうの、人生を生きることはすんごい特殊なことではあるけれども、一方、実は、この人生、そんな大したことでもなんでもないのかも知れないとゆう姿勢をね、「かも知れない」とゆうこの姿勢をね、ちゃんと持っておきたいのだなあ。】
自分について世界についてサボテンについて。方言の混じった緩やかな文体が魅力的。
読了日:12月19日 著者:川上未映子
いくつもの週末 (集英社文庫)いくつもの週末 (集英社文庫)感想
【p74世界はいつも見事に多重構造だ。私たちの小さなマンションのなかにさえも、いくつもの風景が折り重なり、いくつもの時間が流れている。】
江國さんの日常の切り取り方はとても細やかで彩りがあっていい。
読了日:12月19日 著者:江國香織
村上ラヂオ2: おおきなかぶ、むずかしいアボカド (新潮文庫)村上ラヂオ2: おおきなかぶ、むずかしいアボカド (新潮文庫)感想
たくさん面白いものを見て食べて読んできた人のはなし。
読了日:12月19日 著者:村上春樹,大橋歩
古都 (新潮文庫)古都 (新潮文庫)
読了日:12月19日 著者:川端康成
銀の匙 (角川文庫)銀の匙 (角川文庫)感想
「彼女はききとれないほどつぶれた声で琴歌をうたう。琴爪が糸のうえをさらさらころころとすべってゆくのも、雲のようなもくめのある胴のうえに雁の形の琴柱がちらばらに立ってるのもみな珍しく美しくみえた。」比喩のうつくしさは真似てみたい。
読了日:12月30日 著者:中勘助
しをんのしおり (新潮文庫)しをんのしおり (新潮文庫)感想
エッセイは読んだそばから忘れられていくけれど、ちらちらとした面白さは残ります。
読了日:12月30日 著者:三浦しをん

読書メーター



上のまとめを見て頂いたら分かると思いますが、3月は頭を使うことに疲れて、児童書ばかり読んでいました。
あとは9月から短歌をはじめたので、後半は歌集や短歌関連の本が多いかな…。


児童書で良かったものはミヒャエル・エンデの『モモ』。
教訓めいた話だとは思いますが、暴風雨ごっこの話だったり、ジジの夢物語だったり、横道にそれた挿話が魅力的な作品でした。
話の筋よりも誰かの一言だったり、作り話だったりにちょっとため息をついてしまう程惹かれる。
そういう作品は素敵だなぁと思います。


そういった意味で今年お気に入りになった小説は江國香織さんの『流しのしたの骨』です。
江國さんは中学生の時に何冊か読んで、何故か苦手意識を持っていた作家さん。(しかも何で苦手なのかはあまりよく覚えていない)
今年の春先に友人に進められて読んでみて、何故今まで敬遠していたのだろうなぁと、少し悔しくなりました。
この本も特別何を書いているというわけではないのに、雨や人の描写に不思議な質感があって、息をするように読める本でした。
帰りの電車の中で読みいってしまって、気がついたら乗り過ごしていたのは良い思い出。
すでに日は落ちていて、雨が降っていて、人の生活の匂いがする見知らぬ駅に降り立って、この本に合うなぁなんて嬉しくなりました。


秋からは貪るように歌集を読みました。古いものから新刊まで。
古いもので良いなぁと思ったのは、やっぱり斎藤茂吉の『赤光』かなぁ。
ーーー
ヨルダンの河のほとりに虫鳴くと書に残りて年ふりにけり
「虫」
ーーー
遠い異国のこと、遠い昔のことを詠んでいるのに、ひどくゆったりとした時間が流れていて土くさい。
短歌は時間は流れるし、匂いもする写真みたいだなぁと常日頃思っているのですが、31文字に可能な限りの広がりと匂いを持たせた歌を見ると、とても惹かれます。
新刊で特に好きになったのは大森静佳さんの『てのひらを燃やす』。
ーーー
風のない史跡を歩む寡黙なら寡黙のままでいいはずなのに
「一行の影絵」
ーーー
思わずやられた、と思いました。
いいはずなのに、ってすごく良い締め方だなぁ。
短歌の良いところは、短いゆえにひと文字ひと文字がとても大切になることだと思います。
小説だったらさらりと読み飛ばせる一言が、大きな意味を持つ。
言葉すべてにきちんと意味があるし、意味があるのだと思って読むことが出来る。
今年短歌の世界に足を踏み入れてよかったなぁと思うのは、自分の気持ちを切り取る枠を手に入れたことと、ひとつの言葉を大事に扱う経験を得たことです。
普段、こうやってブログを書くみたいに言葉を使っている時には考えないくらい、短歌を詠む時読む時は言葉について考えている。
その感覚が自分にとって新しくて、なんだか嬉しいです。


話が逸れました。
気に入った本、漫画だと羽海野チカさんの『3月のライオン』の最新刊。もしくは再読した巨匠、手塚治虫の『火の鳥』あたりが良かったです。
海野さんは人の悔しさを描くのが上手い作家さんです。
悔しくて悔しくてあと少しではち切れそうな人の顔を描くこと、その人の物語をつくること。
最新刊はかわいい表紙ながら、とてもシビアで、でもやっぱり心に届く作品でした。


本は割と気軽に買うし、積んでおくことも厭わないのに、新しい漫画を買うのは少し躊躇ってしまいます。
巻数を揃えるのに結構なお金がかかるからかなぁ。
今年は新しい漫画も読んでいきたいです。


他にもいくつかまとめをしようと思うのですが、思ったより長くなってしまったので、ひとまずここで切ります。