きょうも一日が終わる

きれいなものをきれいな文章で切り取りたい。

1月30日

一日の疲れを吐き出しまた乗せて夕闇めぐる山手線は
俵万智『サラダ記念日』「左右対称の我」
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ずっと読んでいなかったサラダ記念日を読みました。
清々しいまでの恋の歌で、たしかにこれがぽんっと出てきた時は驚きだったろうなぁと思いました。
今は逆に、口語だけど難しいことを考えて詠み込んだ歌が多いような気がします。浅学ですが。
連作ならではの面白さ、物語性があって、歌集としてすごくいいなぁと思いました。
短歌は印象的な映画のワンシーンみたいに、だらだらと続く物語をさっと切り取る力があるから、散文の中に短歌を置くのは面白そうだなぁ。
加藤千恵さんがそういう恋愛小説プラス短歌をやっていた気がするので、今度読んでみたいです。