きょうも一日が終わる

きれいなものをきれいな文章で切り取りたい。

春の夜の空気とか

昨夜から今日にかけて春のはじまりのような空気だ。
特に昨夜は、湿度のある緩やかなにおいが本当に春で、少し懐かしかった。
マンションの裏にある梅の木を見上げながら、昔よくこうやって桜が散るのを見たなぁと思った。
桜を見上げる時は、いつも生ぬるくて少し寒い。
新学期がはじまったばかりの浮ついた空気。
まだまだ冬なのに、変なの。
朝起きたら家のヒヤシンスが一基に色づいていた。
咲き方がよく分からなかった子どもみたいな、不格好なヒヤシンス。
冬なのに生ぬるい不格好な空気によく合ってるのかもしれない。


キネマ旬報主演男優賞の「母と暮らせば」の二宮さん
主演女優賞の「岸辺の旅」の深津さん
どちらの映画も死者と残された者が同じ時を過ごすお話なんですね。
結末は、もしかしたら正反対かもしれないけど、
もしかしたら同じ方向を向いた話なのかもしれないなぁ、と。
思ったり思わなかったり。