きょうも一日が終わる

きれいなものをきれいな文章で切り取りたい。

苦しいときにどうしたらいいの?

学校って根本的にキツイものだと思うんです。
対等な立場にいる他人がいるということ、しかもその何十人もの他人と長時間顔を突き合わせなければいけないこと。
これ、大人になったらどんどん忘れてしまうけれど、かなりキツイ。
もしかしたら大人だって会社や家庭で常に他人と一緒にいて「キツイなぁ〜」って思っているかもしれない。


何故それがキツイかっていうと、自分のもつ欲望が強制的に制限されるからです。
お腹すいたな、眠いな、あのボール使いたいな、友達と喋りたいな、出来なくて腹が立つから投げ出したいよ、、、
そういう欲望、あたり前なんですよね。
自分の部屋に一人でいる時は、欲望の赴くままに行動しても良いかもしれない。
でも、対等な立場にある他者と共にいる時は、互いの自由と安全を承認する必要があるから、欲望をぐっと抑えなければいけない。
それがキツイのは当たり前。
だからこそ「なんでキツイのを耐えなきゃいけないの?」
この問いが腹落ちしない限りは、どうしても欲望を抑えることは出来ないと思うのです。
学校には沢山のルールと目標があるけれど、「それって何のためにあるの?」(それが守られると、自分にとってどんないいことがあるの?)
この問いを十分に吟味しないルール、目標は、ただ自分を制限するだけの枷にしかならないのではないでしょうか。

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目標は、ビジョンを実現するために、どんなステップを踏んで歩んでいったらいいかを示してくれる道標です。その意味では、ビジョンがやる気を出させてくれ、そして優先順位を明確にしてくれ、目標が達成感を味あわせてくれる、という関係にあると理解していいでしょう。



「ビジョン」
最近気になるこの言葉。
日本語で言うとなんだろうなぁ。
「こんなクラスだったら私もみんなも嬉しいな」「こんな社会に暮らしたい」「こんなふうに生きたい」
夢物語で上等。「ビジョン」をはっきりと想像すること。話し合うこと。腹に落ちるまで納得すること。
欲望が制限されて苦しい、嫌だ、キツイ、、、でもこのキツさってこのビジョンのためにあるんだなぁ
そう思える「ビジョン」を。
私も、あなたも、みんなも、持つべきなのではないでしょうか。