きょうも一日が終わる

きれいなものをきれいな文章で切り取りたい。

なんでもない毎日を

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今「生活を整える」ということを意識的にしている。
ごはんを作ること、美味しいなぁと思って食べること、床を拭いたりすること、道端の花に目をとめること、ていねいにコーヒーを淹れること、山が日ごとに違う姿を見せることに気づくこと。
いま起きている一瞬一瞬をしっかりと感じること。
そうしていると「あぁ今、生きてるなぁ」と思ったりする。
生きとし生けるものに思わず感謝したりする。


川上未映子さんの
「こう、なんてゆうの、人生を生きることはすんごい特殊なことではあるけれども、一方、実は、この人生、そんな大したことでもなんでもないのかも知れないとゆう姿勢をね、『かも知れない』とゆうこの姿勢をね、ちゃんと持っておきたいのだなあ。」
というエッセイのことばが心に残っていて、結局のところ愛おしいのは人生の「なんでもない」部分なのだなぁと思う。
人間がつくった文明の利器に乗って毎週末地元へ帰る。遠い距離を縮めてしまうスゴイ機械。
毎日のお仕事では人に何を教えるか、なんて大層なことを考えたりしてる。
でも、わたしの人生の大部分はごはんを食べたり、風景を見たり、大昔から人がやってきたなんでもないことでできている。
そんななんでもないことが、一番だいじだなぁとか思ったりするのだ。