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きょうも一日が終わる

きれいなものをきれいな文章で切り取りたい。

成長とは何か

ある日の音楽の授業。


ソプラノリコーダーの音であふれる音楽室。
中には曲を吹いている人もいるが、息を強く吹きこんで面白がっている人も。
先生「つぎは〇〇をリコーダーで吹きます」
ピープーピイィィィー
児童A「先生が〇〇やるって言ってるよ!」
児童B「うるせぇ!」
児童A「うるさいのはそっちじゃん」
児童C「二人ともうるさいよ」
先生「そうですよ。AさんもBさんもうるさいです。それじゃあ伴奏が始まったらリコーダーを左手に構えてください」
♬~伴奏がはじまる
児童D「おいっ左手に持つんだよ。」
児童E「持ってるよー」
児童D「そっちは右手だろっ」
児童F「もうどっちだっていいじゃん~」
♬~リコーダーでの演奏がはじまる
ピーピーピー
児童Gが後ろを向きながらリコーダーを高く構えてふざけながら吹いている。
それを見て噴き出す児童Hと児童I。
先生「Hくん、Iくん、うるさいですよ」(伴奏を弾きながら)
児童H「だってGが~」
先生「……」(Hの反論は無視。今は演奏中だからだろうか)
♬~リコーダーの演奏が終わる。伴奏はまだ続いている
児童J「あぁ~失敗した~」
児童K「J!!うるさい!!」
先生、ピタッと伴奏を止めて、「最後の一音が終わるまでは演奏中です。J、最後の一音が終わるまでどうするの?」
児童J「しゃべらない」
先生「そうです。じゃあ、最後の所だけ演奏しますよ」
♬~伴奏終了。お辞儀の音と共に礼をする児童たち
先生「それでは今日の授業を終わります」
一気に騒ぎ出す児童たち。
児童K「まだ挨拶してないよ!」
先生「じゃあ日直さん、お願いします」
日直「静かにしてください」
なかなか静まらない児童たち。
児童L「静かにして!!」
日直「ありがとうございました」
一同「ありがとうございました」


ーーーーーーー


その後、教室に戻り国語の授業。
日直「よろしくお願いします」
一同「よろしくお願いします」
先生「あなたたちも大分落ち着いてきたね。音楽の先生に迷惑をかけなかった?」
生徒M「Nくんが怒られてました」
先生「またN!?担任の先生のいない所でもちゃんとするって約束したよね?」
生徒N「はい…」
先生「もういい加減にしてよ。そんなんじゃ次の学年へ上がれないよ。他の人はちゃんとやれたんでしょ?」
児童たち「やれましたー」
先生「確かに、4月よりは良くなってきているよ。これからも気を引き締めていこうね」
一同「はい!」
先生「それじゃあ国語の授業を始めます。O、ここのページを読んで」
児童O「はい。」
~その後も和やかに授業が進む。個別に漢字の書き取り練習をする児童たち。
先生「P、まだここまでしか終わってないの?さっき来た時もここだったよね?」
児童P「はい…」
先生「Pは先生が目の前にいないとやれないの?先生は一日中あなたの側にいられるわけではないんだよ」
児童P「はい…」
先生「自分の力でできるようにならなきゃ」
児童P「分かりました」
~児童P、やはり先生が離れると学習から心が逸れる。
児童Q「おいP,ちゃんとやれよ~」
児童P「やってるよ!」
先生「うるさい!Q、もう放っておいていいよ」
~また静まり返る教室。児童たちの漢字の学習は順調に進んでいるようである。とても落ち着いた雰囲気である。
~チャイムが鳴る
先生「それじゃあここらへんで終わりにしましょう。本当に落ち着いて勉強できるようになったね。はい、日直」
日直「ありがとうございました」
一同「ありがとうございました」