きょうも一日が終わる

きれいなものをきれいな文章で切り取りたい。

心が死ぬ時

最近、全然振り返り書けていないなぁ。
何のために振り返りをするのかが曖昧だからかも。
目的を持って振り返りをしたい。
当面の目標は、個人に焦点を当てたアセスメント能力の強化だから、対個人で感じたことや行ったことを振り返ればいいな。
でも、今回は別の話。


自分の心が死ぬ瞬間を体験したからその記録。
アルバイト先の塾に、ここのところずっとイライラしていた。
事務と指導を同じ人に処理させる仕組み故に、子ども対応が雑になること。
指導可能な教科などおかまいなく、日程が空いている人に授業を持たせること。
授業時間以外の雑務をさせるのに、給料を出さないこと。
それら全てから透けて見える、社員もアルバイトも生徒も交換可能であるという考え。


たまたまその時間にいたから、という理由で小学生に算数を教えた。
予習もせずいきなり見た問題だったけれど、なんとか分かる内容だった。
ちょっとほっとしてしまった。
ほっとした自分が、その組織に慣れてしまっているようで嫌だった。
子どもも嫌そう。そりゃあ、いつもの先生のほうが良いに決まってる。
冗談とテンションで、なんとか楽しい空気をつくってその時間を終えた。
でも、子どもは絶対楽しくなかったと思う。
次の時間も、はじめて顔を合わせる子どもだ。
でも、こちらは何をするのか事前に把握している。
「なんとかなるはず」
そう思った時、心が死んだな、と思った。
今わたしがしていることは、コンピュータでもできる、ただ既知の内容を教示することでしかないと、思った。


こんな仕事の仕方は、もう二度としたくないと思ったから、ここに記録する。